山岡建築研究所 

一級建築士事務所
 
「自分スタイルの暮らしで心豊かに過ごせるように」
そんな想いをもって活動する設計事務所です

リフォームの業務内容

 
リフォーム・リノベーションで行う業務内容を実例で紹介します。

 
設計監理:山岡建築研究所
施工:(有)鈴春工務店
改修時期:2014.52014.8
建築年:1992年(平成4年)築21
構造・規模:木造2階建て 延べ床面積:145.74

概要

親から譲り受けた家をライフスタイルに合わせてリノベーションするプロジェクトです。1階はスケルトンリフォーム、外壁を全面張替えすることで耐震性能、断熱性能ともに高いレベルに向上させました。ダイニングキッチンと2間続きの和室を入れ替えて南向きにLDKを配置。玄関と階段を移動し、補強しながら柱を抜くことで大空間を実現しています。

改修前平面 → 改修後平面
 

 

調査 

床下はダイニングの床下収納と和室の2箇所から調査。1階天井裏は和室押入れとユニットバス天井点検口から調査を行い、状況を確認しました。
 

 

 

解体工事 

解体作業は主に大工さんの手作業で1階は柱・梁を残して全て解体しました。
 

 

 

劣化対策

改修前

土台、柱、梁ともに蟻害・腐朽が見られず健全な状況であった。基礎もクラックはなく人通口や換気口がしっかりと設置されていた。浴室は土間コンの上にユニットバスが設置されており、水漏れなどもなく良好な状況であった。床下は山砂が敷かれ周囲よりも高く盛土されていることもあり乾燥した状況であった。
 
 

 

改修後

床下防湿について、水廻り下は土間コンを施工し、その他の部分は現況のままとした。新設した土台は桧材を使いキソパッキンにて通気を確保、GLから高さ1mまでの軸組に防腐・防蟻材を塗布した。外壁はサイディング直張りから通気工法へ変更し全面を張り変えている。
 
 

 

 耐震性

改修前

鉄筋コンクリート基礎、サイディング張りの外壁に瓦屋根の仕様。確認申請図に表示されていた筋かい位置とサイズを基に一般耐震診断を実施。評価( 0.63)で倒壊する可能性が高い結果となった。1階の耐力壁がXY方向とも少なく、2階の耐力壁線が1階とズレておりバランスも悪い状況であった。
 
 

 

改修後

プランニングにより2階の耐力壁線上に合わせて1階に壁を設け、基礎も新設した。また下屋上に設置されていたアルミバルコニーを撤去し構造用合板 24mm厚下地のFRP防水に変更。水平剛性を高め1階の耐力壁に流れるようにした。接合部は構造計算の上、新規金物で補強した。新設及び既存筋かい全てに2倍筋かい金物を施工した。補強後の一般耐震診断の評価は( 1.29)で一応倒壊しないレベルまで向上。
 
 

 

省エネルギー

改修前

断熱性能は熱損失係数(Q値) 3.99 、(UA値) 1.43と低い数値であった。断熱材は壁と天井に 50mmのグラスウールが入り、1階の床は断熱材が無い状況。外部の開口部は全てアルミサッシのシングル硝子仕様。
 
 
 
 

改修後

断熱材は床にフェノールフォーム断熱材 45mm(熱伝導率 0.020)根太間取り付け、壁に防湿シート付高性能グラスウール 90mm、天井にセルロースファイバー 200mm積もらせ施工とした。改修しない防音室及び子供室の2室は室内壁を壊さず外部から断熱材を充填した。アルミサッシはサーモスⅡペアガラスを使用。改修後の熱損失係数(Q値) 2.04、(UA値) 0.65に向上した。*Q値基準 2.7以下、UA値基準 0.87以下
 
 
 

 

改修結果

 

完成