山岡建築研究所 

一級建築士事務所
 
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2018/07/11
ブログ

事務所に白蟻発見

事務所を掃除していると洗面台の巾木上に黒い物を発見、よく見ると土のようだ。まさか!と思いながらそっと表面を剥がしてみると、そこにいた・・・。ここの床は土台より低いレベルにあり基礎立ち上がりの内側にスタイロフォーム断熱材を張る基礎内側断熱工法を採用している。そのため被害は表面に出るまでまったく分からない。白蟻は衝撃を与えるとすぐに逃げてしまうため、そのまま放置して白蟻業者へ連絡。床下を開口して進入経路を特定するため大工さんも手配、三日後に工事が行われた。



床上の巾木を剥がしてみる。
基礎とスタイロフォームの間は四方にいくつもの蟻道が伸びていて、
基礎にその形跡が見える。





無数の白蟻が床下へ逃げていく。



床下を開口すると、根太掛けが食われ紙のようにペラペラになっていた。

食われた木を取り除きながら蟻道を辿ると、水抜き穴を発見。
中の土を搔き出すと数匹でてきた。
穴の先は玄関ポーチの土間と繋がり、ここが進入経路と断定。

(正面右が水抜き穴、左がセパレイト金具)




必要な駆除と予防を行い、最後に床を復旧した。





水抜き穴は基礎工事の際に雨水を排水するために設けるもので、最終的にはモルタルで塞ぎます。しかし玄関ポーチの土間があったため施工していなかったと考えられます。水抜き穴の他にセパレイト金具や配管部、玄関土間コンクリートの打継部からの進入もあります。また基礎断熱の場合、進行が見えないため発見が遅れ、被害が大きくなりやすいようです。やはり基礎断熱は避けるほうが無難だと思います。

今後、白蟻対策で最も注意すべき箇所は玄関廻りです。コンクリート土間や断熱材で内外が繋がってしまい、今回の事務所のように被害を受ける可能性が大きい。対策としては本体とコンクリート土間を離して施工する、玄関扉下の基礎立ち上がりを低くしない、進入経路となる隙間を防蟻シーリング材で埋めるなど、白蟻被害にあわないための工夫を心掛けたい。

 

・ホウ酸防蟻 日本ボレイト(株)